高齢者向け対話インタフェースの開発: 概念辞書を用いた話題展開法

摘要

日本の独居高齢君数は2025年に全世帯の13.7%を超えると言われており、孤独死や認知症治療などが問題となっている。会話コミュニケーションが認知症の予防に有効だが、介護分野での人材不足により、十分な会話コミュニケーションが不足している。このようなコミュニケーション需要に応えるために、我々は、高齢者の"話し相手"となり、将来的には、会話の中からユーザの興味を引き出し、新たなサービスを提案することで、高齢者の生活を豊かにするインタフェースの開発に取り組hでいる。本稿では、高齢者向け対話インタフェースの構成と、概念辞書を用いた話題展開法について、東芝で開発した卓上インタフェースロボット"ApriPoco(アプリポコ)"[1]での評価結果と共に報告する。