有人宇宙滞在を想定した拡張現実デバイスを用いた自己姿勢支援システム

摘要

近年、宇宙環境利用のこれまで以上の進展と利用の拡大が行われている.例えば有人宇宙滞在に向けた研究が盛hに行われている.spaceX社は2030年に火星への居住に向けて研究を進め、アメリカ航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)は前段階として月面を拠点にするため月軌道上にステーションを建設する計画を立て着実に人類が外宇宙に領域や経済圏を広げようとしている。それに伴って宇環境に滞在する宇宙飛行士 (クルー）の作業の複雑化、更には作業手順の肥大化が考えられる.現状においてクルーの船内での作業は手順書による提示や固定されていないディスプレイによる提示で行われている.更には船内での作業時間は活動の1/3 (約6. 5時間）を占めている。その為これまで以上に作業量の增加と作業内容の複雑化が考えられ、複雑な作業の情報を効率よく提示することによる作業性向上の必要性が求められる.