超小型衛星オンデマンド・リモートセンシングシステムにおける自動運用技術の提案と初期フライト評価

摘要

近年、小型衛星によるコンステレーションと利活用ビジネスが世界的に急成長している。東北大学は北海道大学および情報通信研究機構(NICT)とともに、分解能4m 未満のマルチスペクトル撮像および、超小型光送信機VSOTA を備えた、約60kg のマイクロサットであるRISESATを開発し、2019 年1月より運用を開始している。またフィリピン科学技術省(DOST)およびフィリピン大学ディリマン校(UPD)とともに、分解能5m 未満の望遠鏡を搭載した、約57kg のマイクロサットであるDIWATA-2 を開発し、2018 年10 月より運用を開始している。これは2016 年4 月に運用を開始したDIWATA-1(参考[3])の後継機である。さらに(株)ALE とともに開発したALE-1 衛星も運用中であり、合計3 機のマイクロサットを東北大学に設置している衛星運用局(名称CRESST)にて運用継続中である。