2Q07 「きぼう」からの超小型衛星放出サービスを活用したCubeSat利用拡大への挑戦

摘要

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構（Japan Aerospace Exploration Agency, JAXA）では，国際宇宙ステーション（ISS）において，「きぼう」だけがもつ強みであるロボットアーム及びエアロックの両機能を活かす独創的な超小型衛星ミッションの実施を目指し，2012年に「小型衛星放出機構（JEM Small Satellite Orbital Deployer, J-SSOD）」を開発し，超小型衛星放出サービスを実施してきた．過去6年間で米国への放出機会の提供を含め，「きぼう」から200基以上の超小型衛星が放出されている．昨年5月，JAXAとして「きぼう利用戦略」1)（平成29年8月第2版制定）に基づき，「きぼう」の利用事業に就いて，民間等による事業自立化（民間への開放）を目指す中で，その第一弾として超小型衛星放出サービスの事業者として，三井物産株式会社(弊社)，及びSpace BD株式会社を選定した2)（図1参照）．本発表では，「きぼう」からの超小型衛星放出サービス，及び同サービス事業化の概要を述べると共に，弊社が民間事業者として実施してきた本サービス，及びCubeSat活用拡大への取組について述べる．