フィルム型ペロブスカイト太陽電池の熱プレスによる電極作製法

摘要

ペロブスカイト太陽電池は印刷法による製法で変換効率20%以上が得られることからも、ロール・ツー・ロールプロセスによるプラスチックフィルム基板への製造法も研究が進められている。基板にペロブスカイト層を成膜した後には、バリアフィルムの貼付けなどの工程もへて、太陽電池をして使用することになるが、プラスチックフィルムを基板として用いると熱ラミネートのような工程によっても太陽電池を完成できる。我々の研究室では、順構造型のペロブスカイト太陽電池において、コンパクト層ならびにメソポーラス層を、ともに低温成膜法により作製することで、ITO-PENフィルムを基板としたペロブスカイト太陽電池について報告している。これらの太陽電池を用いた研究を進めるにあたり、課題となるのは、正負の電極の取り出し法である。