SS-OCTによる無殻培養下E3～E7の鶏心臓のイメージング

摘要

心臓は血流のポンプとして機能し異方性をもち、これは embryo の発生段階に形成される。異方性は主に遺伝的につくられると考えられるが、心臓各部のメカニカルな相互作用も形態形成に影響を及ぼす可能性がある。そこで本研究では、外的環境が心臓の形態に与える影響の解明を目指した。鶏心臓の形態形成を調べるには、発生段階であるembryonic day 3～7（E3～E7）における心臓の3D画像の取得が望ましいが、殻内では直接観測が難しい。そこで、我々は殻外でembryoの成長を可能にした無殻培養法を適用して、E3～E7の一個体の心臓における拍動や形態を観測した。また、OCTを用いると心臓の3D像が得られる。我々は高速の光周波数掃引型レーザーを用いたSwept Source OCT（SS-OCT）を構築して、心臓の定量的(時間＋空間)な観測を行い、心臓内における物理的相互作用と形態形成との関係を調べた。