モンゴル・ウランバートル市街地の集合住宅に関する研究 その13: 集合住宅に付随する屋外共用空間の傾向的特性について

摘要

ウランバートル市街地に立地する集合住宅及びコモンスペースの分布状況から、都市部における集合住宅地区を取り巻く生活空間の変容を２時点の比較・分析により考察した。以下に得られた結果を整理する。１）ウランバートル都市部の集合住宅及びコモンスペースの分布状況に関して、２時点（2003 年から2018 年）の比較分析から、ウランバートル都市部での人口及び施設の過密化がうかがえる。一方で、集合住宅の施設数に対するコモンスペースの施設数の割合は減少しており、集合住宅を建設するにあたり屋外共用空間が設けられておらず、都市部でのオープンスペースは減少傾向にあると考えられる。