伝統的山間集落保存における防災計画手法の構築に関する研究(その5)火災拡大防止に向けた住民利用を想定した可搬式消防ポンプに関する実験

摘要

花沢地区のように公設消防による活動が期待できない地域や密集地域、地域消防力の低下した地方集落等において、火災拡大防止策の一つとして可搬式消防ポンプ(以下、可搬ポンプ)を用いた消火体制が期待される。特に、B 級可搬ポンプは主に日本の消防団が使用する高い放水能力を持ち、住民により準備・放水を行えれば消防力の脆弱な地域においても火災拡大防止が見込めるであろう。