歩行者ネットワークとオープンスペースの関係についての研究: ドイツ・オーストリア・スイスの環境都市を事例として

摘要

近年、公共交通や歩行者の交通計画が中心となるまちづくりが盛hに行われ、持続可能な社会としての都市構造が評価されている。例えばドイツ、フライブルクのヴォーバン地区やオーストリア、リンツのソーラーシティではL R Tを中心とした公共交通の発達やトランジットモール（以下、TM と示す）の形成、自動車交通の排除などを通して、自然との共生を実現している。その中で、重要となるのがオープンスペース（以下、OS と示す）の分布である。適切な密度でのOS の分布があってこそ、歩行者空間がそれをつなぐネットワーク（以下、N W と示す）として機能し、安全で豊かな都市形成が行われるものと考えられる。今後、日本においても自動車交通の抑制やOS を拠点とした歩行者N W の整備が重要となると考えられるが、その手法をパターン化し、国外都市におけるケーススタディを行うことが本研究の目的である。