仮設空間と居場所形成に関する研究: タイ・チェンマイ市街地の仮設空間による広場様態の変化

摘要

今回、構成要素や様態の変化からC 門前広場における仮設空間様態の形式を、時間帯別に3 つに類型することができ、敷地における仮設空間様態を把握できた。また既存構成要素と仮設空間構成要素との関りから、インフォーマルな専有的実践が確認できた。それにより仮設空間による緩やかな空間の分節機能がオモテとウラの存在により確認できた。これらのものが敷地に限定されるものであるかは他の調査地との比較検討をする必要があり、今後の課題としたい。また今回確認できた専有的実践形式をパターン別に類型化することで仮設空間内の様態が記述可能となり、他の敷地における仮設空間も整理しやすくなると考えられる。