歩行時の注視と注視フィルタの有効性: 駅周辺広場空間におけるアイトラッカーを用いた注視に関する研究 2

摘要

本実験で用いた注視フィルタの歩行時おける有効性は以下のことが判明した。注視の最低が25 枚/sec で2 コマであったため、25 枚/sec の静止画で分析することが妥当である（図3）。Attention データ単独では、注視対象物を69.9％把握でき、raw データとの比較により79.2％まで把握することができた。この注視フィルタを使用する際の注意点として、眼球の動きを、視野映像に重ねるため、見ているモノに時差が発生すること、attention データで注視と判断した最初の画像をraw データで確認し、錯誤の注視を除外する必要がある。( 図４)　今後の課題として不一致の2 割について、錯誤が生じる原因を明確にし、更なる精度の向上をはかる必要がある。