公開展示されたミラノの近代の住宅における空間イメージの枠組みパンフレットの解説文を分析資料として

摘要

現代において、社会の中での歴史的建築物の価値の共有が様々に行われている。近代の建物は、それ以前の建物より比較的歴史が浅いと思われること、また住宅は個人の資産としての側面が強く、社会の中での保存・活用が難しいと思われる。しかし、それは建築として、さらに居住文化を支えた物理的な構築環境としての文化的価値を有するものと解釈でき、個人の資産を越えた、社会の文化的な資産としての持続性が求められると思われる。