世田谷区における大学と地域との連携の実態と可能性: 世田谷プラットホーム協定大学を事例として

摘要

2006 年、教育基本法の改正において「大学は学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする」として大学の社会貢献が教育、研究に続く第三の使命として位置づけられた。国は2006 年に大学と地域の連携協働による都市再生の推進に関する関係府省連絡会議において、都市再生プロジェクト「大学と地域の 連携協働による都市再生の推進」を発足した。これらの法律改正と国の取り組みが開始される以前の2001年には、世田谷区に拠点を置く国士舘大学、駒澤大学、昭和女子大学、成城大学、東京農業大学、東京都市大学で世田谷6 大学コンソーシアム相互協力協定を締結した。