都市機能誘導区域に見る拠点集約の実態: 立地適正化計画を用いた多核連携型コンパクトシティの分析

摘要

人口減少、高齢化社会や環境保全への意欲の高まりを受けて、コンパクトシティという言葉に代表される集約型都市構造が注目を集め始めて久しい。コンパクトシティの実現を目標とした制度が整いつつある中において、新たに立地適正化計画の策定が全国的に始まった。当該計画はこれまでの都市計画マスタープラン（以下、都市マス）よりも記述に具体性が増し、拠点範囲の設定や拠点に誘導する施設等も明記されるようになっている。国は「立地適正化計画作成の手引き」等の各種ガイドラインの公表、「都市計画運用方針」の改正等を行い、当該計画の作成、運用が円滑に進むように努力している。