サロンを介したコミュニティネットワークの検証: 地域コミュニティとしてのふれあい・いきいきサロンの持続性と包括性に関する研究

摘要

モデル学区では、連携の意図をもった連絡会に統括されるサロンが密度高く立地し、地域の高齢者が実際に参加したり、参加までは至らずとも各サロン関係者の間で居住状況が認識され、見守りや必要に応じた働きかけが行われている。サロン間は複数サロン参加者によってもゆるやかにつながる。さらに学区内サロンをとりまく学区福祉委員や民生委員がサロン間を結ぶと同時に、地域高齢者情報をサロンとの間で情報共有している。地域の高齢者を包摂し得るサロンを介したネットワークの形成が認められ、パイロットケースとして評価できる（図５）。