リトアニアにおけるコンバージョン建築の調査研究: ヴィリニュスとクライペダにおける転用事例に見られるデザイン手法

摘要

リトアニアのコンバージョン建築は、古くなった建築の保存目的が主だっており、既存部分への操作は最小限に留めた手法が一般的である。ヴィリニュスでは旧市街の歴史的建造物の保存活用が顕著であり、これは旧市街が世界遺産に登録されているため、制約があるものと推察できる。クライペダでは近代産業建築の転用が多く見られるという特徴があり、転用後の用途は商業施設や宿泊施設が多い。これは市街地中心部に位置し、商業的な需要が多いためであると推察できる。