「きぼう」日本実験棟における船外簡易取付機構（ExHAM） を用いた実験計画について

摘要

宇宙航空研究開発機構は，国際宇宙ステーションにおける実験環境提供の新たな形態の一つとして，船外簡易取付機構（Exposed Experiment HandrailAttachment Mechanism：以降ExHAM と呼ぶ）と呼ばれる，宇宙飛行士の船外活動に用いるハンドレール（手すり）に取り付ける形態の宇宙曝露実験用の汎用プラットフォームの初号機を2014 年7 月ATV5 号機で打ち上げた．また，2 号機を2015 年春期に打ち上げる計画である．これまでも宇宙曝露実験は実施されてきたが，船外活動（EVA）による回収を必要としており，限られた機会と多大なコストが障害となっていた．ExHAM はロボティクスによりハンドリングすることで曝露実験をより簡易に実施することを目指している．