光学航法におけるリスクと燃料消費量のトレードオフを 考慮した小惑星フライバイ軌道計画に関する研究

摘要

本研究の背景には50kg 級超小型深宇宙探査機の開発がある．PROCYON(PRoximate Object Close Yby with Op-tical Navigation) [1] は，当研究室およびJAXA・宇宙科学研究所を中心とするグループで開発を行っている50kg級の超小型深宇宙探査技術実証機である．PROCYON のミッションは50kg 級超小型深宇宙探査バス技術の実証と各種深宇宙探査技術の実証であり，特に後者として，対象小惑星に高度数10km での超近接フライバイを行い，小惑星の画像を取得する，ということが大きなミッションとなっている．このミッションを達成するためには，限られた燃料の中でいかに適切にマニューバを行い，小惑星に近接していくかが重要となる．