緊急仮設橋の要求性能と橋梁形式及び架設工法について

摘要

近年、我が国では自然災害が多発しており、2018年の1年間だけを見ても、6月18日の大阪府北部での地震(マグニチュード6.1、震度6弱(大阪市、高槻市等))、7月7日の西日本における記録的豪雨(倉敷市において堤防決壊による浸水被害や土石流発生)、9月6日の平成30年北海道胆振東部地震(マグニチュード6.7、震度7(厚真町)、写真－1)、9月30日に和歌山県に上陸した台風24号(西日本から東北にかけて家屋・農地被害、塩害による停電)等、多くの災害に見舞われた。今後も地震、異常気象や台風に伴う風水害等は確実に起こり得ると想定し、数十年以内には、南海トラフ大地震、首都直下型地震、富士山の噴火といった大規模災害が発生することも念頭におきながら防災減災対策を進める必要がある。