デジタル打音検査によるジェットファンアンカーの診断基準構築に向けて

摘要

AEセンサを用いたデジタル打音検査技術によるJFアンカーの軸力評価において、現場実証を進めており、5トンネル計227本のJFアンカーの振動を測定した結果について、過年度試験との整合性や課題点について取りまとめた。1. 追加した現場検証データにおいても、①軸力の増加に伴い評価ピーク周波数は上昇すること、②JFアンカーの全長毎に判定基準を設定することが重要であることが確認された。2. ジェットファンを取り外し前後の測定結果では、アンカーと周囲の接触条件、拘束条件等の違いから、吊った状態では評価ピーク周波数が低くなる傾向が一部で見られ、現状の機械的に算出している評価ピーク周波数の抽出方法については改良の余地があると考えている。