長波長復元波形を活用した乗り心地管理の取り組み

摘要

当社の在来線では、乗り心地管理指標として軌道試験車にて測定した列車動揺値及び乗り心地レベルを使用しているが、これらの指標と車上で感じる乗り心地（以下、体感）が必ずしも一致しないことがある。これは、図-1 のように列車動揺値（左右加速度）が軌道試験車の走行速度に依存すること、および乗り心地レベルを算出する際に使用している列車動揺値（左右加速度）が車両特性フィルタを介して復元波形から推定されている点によるところが大きい。そこで、計画的に体感で乗り心地が悪い箇所を整備するため、長波長帯域まで復元した波形（以下、長波長復元波形）を活用した乗り心地管理に取り組hだので紹介する。