セラミックヘッドアンカー継手の耐疲労特性に関する実験的検討

摘要

本実験では，継手部の界面形状をパラメータとしたCHA継手を有する梁試験体について，定点疲労試験および疲労試験後に静的漸増載荷試験を行い，以下の知見を得た．（1） 全てのケースで，繰返し載荷中に疲労破壊が生じず，十分な耐疲労特性を確認した．（2） 疲労試験後の静的載荷試験により，CHA継手を有する梁試験体の最大曲げ耐力が，継手が無いことを想定して算定した計算値よりも大きいことを確認した．（3） 継手部の界面形状を波型にすることで，目開き幅を低減できる可能性がある．また，波型形状の波高が，継手部におけるひび割れの進展に影響することを確認した．