仮想位相共役を用いた断層撮影における観察面と焦点面のズレが画像解像度に与える影響

摘要

仮想位相共役を用いた光断層撮影(VPC-OT)において、レンズ焦点面以外の断層計測においては、対物 レンズの焦点面と観察面にズレが生じる。このズレが再現図の解像度に与える影響をシミュレ一ションで分析した。 結果より、ズレが大きくなるに従って、再現図の解像度は劣化していく。シミュレ一ションの結果を実験で検証し、 一致する結果が得られた。また、再現図の劣化原因を検討し、改善法を提案する。改善法より、再現図の解像度は 焦点面からずれても再現図の解像度の劣化が抑えられるもののノイズの増加がみられた。