散水ろ床フォトリアクターの藻類-細菌系を用いた直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の除去

摘要

下水は様々な化学物質を含み、途上国では散水ろ床法な どで簡易処理されるか、未処理のまま放流されることが多く、先 進国では主に活性汚泥法によって処理されている。いずれの 場合も一部の界面活性剤は完全には除去されず、生態系に悪 影響を与えることが懸念される。一方、有機物の分解に直接は 寄与しない藻類の存在によって、細菌による芳香族化合物な どの分解が促進されることが報告されている。そこで本研究で は、ラボスケールの散水ろ床内に構築した藻類-細菌系の直鎖 アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)の分解能力を検証すること を目的とした。