関節べクトルモデルに基づく運動教育システムの評価

摘要

運動の動作を習得しょうとする際，自分ひとりで正しい動作を習得することは難しい。例として，腕を上げることに気を取られひじを曲げてしまうといった，無意識に動作を誤るということが挙げられる。そのため，運動の熟練者に指導を受けることが望ましい。しかし，熟練者が近くにいない環境や，熟練者と時間が合わない場合がある。そこで，モーシヨンキヤプチャを使い，練習者が運動を独習できるシステムについて検討する。脇田らの研究。では，熟練者と練習者の関節の位置・角度・速度のズレから誤りの程度を比較しているが，運動の修正方法を提示してはいなかった。湯川らの研究では，熟練者の動作を記録することができる記述形式を提案しているが，正しい動作とする許容範囲や，誤った動作に対する修正方法を記述することができなかった。