地上390mにおける環境配慮型技術の有効性の検討(第3報)オフィスビルにおける雑用水の位置エネルギーを活用した小水力発電

摘要

本研究では、高さ390[m]の超超高層建築物における小水力発電システムの導入による、年間発電電力量と一次エネルギー削減量を試算し、超超高層建築物における小水力発電の利用可能性を示した。また、配管内に水車を設置することによる減圧効果を実証し、通常、減圧弁で吸収されてしまう位置エネルギーを、小水力発電により電気エネルギーヘ変換する有効活用の可能性が示された。トイレ洗浄水のみならず、様々な用途で建物内を流れる未利用水を活用して小水力発電をすることで、さらなる発電電力量を見込むことができ、大きな省エネルギー効果を期待できる。今後は発電ポンプに対して、安定的に送水されるか等、実測調査を含めて検討する予定である。