舶用推進装置における制御技術•技能の伝承及び課題

摘要

大型船において，本格的な舶用遠隔操縦装置を搭載したのは，1961年に三井船舶が建造した金華山丸である.その後，船主•造船所•エンジン•プロべラメー力等の要望に応える形で，様々な機能が追加されてきた.近年は，環境問題へ対応するための機能が増加しており，制御内容はより高度化している.本稿では，舶用遠隔操縦装置の制御技術の変遷と課題，技術の伝承について紹介する.尚，年数は当社の遠隔操縦装置の上巿時期によるため，多少前後することは予めご了承頂きたい.