米国の小学校における教室の机•ビデオ機器等の配置から見た学習形態の考察: 米国Roy Lee Walker Elementary School他3校のケーススタディ

摘要

全般的には、低学年では異なる場合があるが、グループ単位で学習する机配置が採られ、グループでの助け合い学習やグループで意見をまとめさせる等のグループ中心の学習形態が明らかになった。幼稚園段階と低学年で座式学習が多く、上級学年で机と白板又はスクリーンを用いた学習が多い傾向を明らかにした。座式学習は日本でも多目的スペースが設けられた1980年頃に見られたがその後はあまり見られない。一方米国では比較的見られ、先生の周囲の近い距離に学生を集める「位置的な関係」と「目線の高さ」を出来るだけ合わせて先生と学生の信頼関係の構築により学生が落ちついて学ぶ心理的な関係を重視しているためと考えられる。