メタン/酸素予混合気におけるgalloping detonationのセル構造と伝播速度に関する研究：CB膜によるセル構造の可視化及び詳細な速度計測

摘要

デトネーションの抑制•利用のためには，デトネーションの伝播限界近傍の現象解明が必要であるが，伝播限界近傍に関する知見は不足している.デトネーシヨン伝播限界近傍においてデトネーションが消失•再出現を繰り返しながら伝播するgalloping detonationが観測されている. 2011年にSusaらは，管内径•初期圧力がgalloping detonationの速度振動に与える影響を報告した.Yoshidaらのセル構造と伝播速度の同時取得実験により，メタンでの不安伝播時にみられるgalloping detonationのセルの消失•再出現現象は，伝播速度の振動と相関関係があることが明らかになつた.本研究の目的はこの実験手法を更に発展させることで，不安定伝播の知見を更に深めることである.