探究的学習を支援するAR 教材システムの構築: 日常生活で触れるモノにかくれた科学をきっかけとして

摘要

近年の教育現場では「探究的学習」の充実化が求められている。探究的学習では学習者が授業や身近な経験の中で「主体的」に課題を見つけること、他者の考えも手掛かりに自らの考えを広げ深める「対話的」取り組みが重視される[1]。主体的・対話的学習への取り組みは初等教育にとどまらず、大学教育においてもアクティブ・ラーニング導入に見られるように課題発見・解決力を育成する学習プロセスとして注目を集めている。その中で、実際の教育の現場における、学ぶことへの意義や有用性を実感する機会を持たせ、実社会・実生活との関連を重視する授業や教材の改善が図られている。