使用中に材料内に発生·混入する有害物質の浄化に関するシステム

摘要

循環型社会においては、材料の使用·廃棄などの各段階で生成する毒物を加味し、それが材料の性質、環境に悪影響を及ぼさないように留意しなければならない。有機材料は製造や使用に伴って分解生成する物質が多種に亘り、毒性を有するものや毒性が不明のものも多く、規制対象となる物質の種類が極めて多岐に亘る。また、混合によって劣化しない樹脂の組み合わせは極めて限られており、この点からも有機材料のマテリアルリサイクルは難しく、高温焼却処理によりサーマルリサイクルを図ることが適切と考えられる。一方で十金属などの元素系化合物の蓄積と浄化を考えた場合、高温下でO_2、Cl_2分圧を精密にコントロールすることで分離できる可能性があることが分かった。