ニセネコゼミジンコに対する下水処理水中のニッケルの影響とその影響に関係する要因について

摘要

ニッケルは重金属のーつであり生物に対し影響を与えることから、水生生物保全に係る規制物質のーつとして検討が行われている。昨年度の報告では、ニッケル(100ppb)を添加した流入下水とその終沈流出水を用いてニセネコゼミジンコ(Ceriochphnia dubia)の影響を評価したところ、流入下水より終沈流出水で影響が高くなることを明らかにした。本研究ではその原因究明のため、特に流入下水中に含まれる金属に着目して追加実験を行った。