オゾン促進酸化法によるCladosporium cladosporioidesの不活化

摘要

一般家庭においてカビの繁殖はよく見られており、現代では殺菌剤を手軽に入手することが可能である。カビの一種としてCladosporiumがめる。Cladosporiumは殺菌されにくい真菌として知られている。 殺菌剤は主に次亜塩素酸の他にもオゾンを用いたものが存在する。オゾンは水の脱臭、脱色、殺菌を行う能力がある。オゾンでの殺菌は、一般細菌、大腸菌等に有効であるといわれている。オゾン水による殺菌の研究例は数多くあるが、Cladosporiumに対するオゾン促進酸化法における殺菌例は多くはない。本研究の目的としてCladosporiumに対してオゾン水に過酸化水素を添加する促進酸化法による殺菌を行い、どれだけの殺菌効果が得られるのか、またその殺菌効果はどのようなものに影響して得られているかを明確にする事を目的としている。