砂浜の写真からの漂着ごみ分布面積推定手法

摘要

海岸における漂着ごみの問題は、海岸の防護、利用、環境の面からみて影響が非常に大きく無視できない。このようなごみの計量、計測データは、海岸を管理する自治体のごみ対策にかけるべき予算案の策定や民間ボランティア団体のビーチクリーン活動における人的労力の見積り等で利用価値が高い。しかし、漂着ごみは海岸の広範囲に及ぶため全体の把握が容易ではない。航空レーザー測量などで上空から計測する高度な記測技術の導入は有効な解決方法の一つであるが、利用には専門的な知識と経験を必要としまたコストも高く、自治体の施策の推進や民間団体の継続的な活動において悩ましい問題である。