微量重金属及び病原性微生物を指標とした秋田鳥海山麓における湧水の飲用リスク評価

摘要

秋田県側の鳥海山山麓地域(秋田鳥海山麓)では水環境の詳細な調査や報告が少なく，湧水を飲用する等の活用に向けた情報も見当たらない。そのため湧水地点を訪れる方は湧水の飲用の可否について疑問を抱いている。飲用することの安全性をリスクの値として示せれば，その判断の指標の一つとなりえる。そこで本研究では水資源の活用に向けた検討の一つとして、各地点のPb、Zn、Asの微量重金属と大腸菌(E.coli)、クリプトスポリジウム(Crypto.)の病原性微生物の溶存実態の把握とそれらを指標とした飲用リスク評価を実施した。