カキ等の漁業生産に関する里海再生や藻場•干潟の再生について

摘要

里海とは「人手が加わることで、生物多様性•生産性が高くなった沿岸海域」である（柳、2006)。生物多様性と生産性を大きくする人手とは1)生息環境を整備する、2)植生の極相へ の遷移を止める、ことである（柳、2009)。岡山県日生町漁協では、アマモ場再生事業を通じて里海再生を行い、そのことが、定置 網漁の漁獲量増加、養殖カキの生産性向上、に結び付くという結果を生hでいる。また、里海創生活動を行っている南三陸町志津川漁協では、持続可能なカキ養殖事業に 成功し、2016年3月、日本では初のASC認証を得た。