航空機窓用アクリル材のクレイズ修復に関する研究

摘要

本実験で以下のことが分かった．1.クレイズが発生したアクリル材を未処理で加熱した場合は変化が起きず，粘着テープを貼付した場合には加熱の有無に関わらず修復されたことから，粘着剤が修復に関与している．2.修復の状態を比較すると，室温よりも80°C加熱した方がより良い結果となった．3.粘着テープの種類によって修復具合は異なり，最も良い結果が得られたのはゴム系粘着剤であった．今後は引き続き実験を行い，開口部の修復にも注目し，また粘着剤成分について分析することでより良い修復条件を見つけ，この修復手法の可能性について検討していく．