ダクト効果を有する非対称断面ツイン舵船型の開発(第５報 ゲートラダーのキャビテーション性能の検討)

摘要

プロペラ起振力による船尾振動は，疲労による構造部材の劣化を誘発し船の安全を脅かすだけでなく，船内騒音を増加させ労働環境の悪化にもつながる．さらに，総トン数1600 トン以上の新造船には，改正された船内騒音コード1)に関するSOLAS 条約が2014 年7 月から適用されるため，より厳しい騒音基準値を満たす必要が生じている．このような状況の中，新造船は燃費指標であるEEDI（Energy Efficiency Design Index）を満たす推進システムは，同時に振動や騒音も低減できることが理想的と言える．