近赤外分光法を用いたフットマッサージの高齢者における前頭前野活性化効果検証

摘要

本研究によってフットケアマッサージが高齢者の前頭前野におけるoxy-Hb濃度変化を増加させ脳機能を活性化させることがNIRSを用いた測定実験より明らかになった.しかしながら被験者数がまだ少なくデータの信頼性が少ないことやマッサージ施行時間，組み合わせ，強弱等がどのようにoxy-Hb濃度変化に影響を与えるかについては更なる実験やデータ解析が必要である.それゆえ今後の課題として，まず初めに被験者に高齢者だけでなく若者にも協力してもらいoxy-Hb濃度変化の傾向や若者と高齢者間での違いを把握したのちに全体的なマッサージ施行時間や，どの足部位にどれだけマッサージを施すか，強弱等の条件を変更させていき最終的にどのフットケアマッサージの組み合わせが脳機能活性に最適化を探っていく.