衛星バス‐ペイロード間のアイソレータを用いた振動絶縁と指向制御系設計

摘要

冷凍機、リアクションホイール（RW）、コントロールモーメントジャイロ（CMG）、慣性基準装置（IRU）などの衛星搭載機器が発生する擾乱は、衛星構体を伝達することで、観測センサ（擾乱感受性機器）の指向方向を変動させる。天文・地球観測衛星は、観測の高性能化に伴い厳しい指向安定度要求が課されており、今後は、擾乱源から擾乱感受性機器への伝達経路上で擾乱を抑制1)、または擾乱源と擾乱感受性機器の間を絶縁2-7）するなど、衛星システムレベルでの擾乱低減対策が必要である。