住宅用樹脂製窓の超高断熱化に関する研究(第2報)高断熱窓の熱収支と冷暖房負荷削減効果

摘要

窓は外壁等に比べ断熱性能が劣るため、窓の高断熱化が住宅全体の負荷削減に及ぼす効果は大きい。一方で、一般にガラスの多層化や低放射(Low-E)処理を伴うことが多く、日射熱取得率は小さくなる。冬季の日射の多い面においては、熱損失の低減量以上に日射熱の取得量が減って年間の暖房負荷が増加する場合もある。したがって、地域、方位別に、熱伝導率と日射熱取得率のバランスが最適なガラスを選定することが必要である。