Xバンドレーダで観測したウエザークラッタの抑圧と灯標の検出

摘要

周波数9.41 GHz，ビーム幅1.0°，パルス幅0.5 μs，パルス繰り返し周波数1,600 HzのXバンドレーダを用いて，2つの低気圧が北東に進hだ影響による濃霧時に，灯標を含むウェザークラッタを観測した。ワイブル分布の部分的Q-Q確率プロットにより観測データの分布推定を行い，アンテナのビーム幅に相当する小領域において，シエイプパラメータc=2.99?4.78のワイブル分布に従うことがわかつた。さらに，観測データをCALOG/CFAR回路を改良したワイブルCFAR回路に適用して，灯標の検出とウェザークラッタの抑圧に有効であることを明らかにした。