Xバンドレーダで観測したシークラッタに埋もれた船舶の検出

摘要

周波数9.41 GHz,ビーム幅1.0°，パルス幅0.5 μs,パルス繰り返し周波数1,600 HzのXバンドレーダを用いて，高気圧によって流れ込hだ暖かい空気の影響による強風時に，シークラッタに埋もれた船舶を観測した。ワイブル分布の部分的Q-Q確率プロットにより観測データの分布推定を行い，アンテナのビーム幅に相当する小領域において，シエイプパラメータc=2.89?6.28のワイブル分布に従うことがわかった。さらに，観測データをCA LOG/CFAR回路を改良したワイブルCFAR回路に適用して，シークラッタに埋もれたターゲットである船舶の検出に有効であることを明らかにした。