中学校技術科における技能の定量的評価に関する研究

摘要

現在の中学校技術?家庭科技術分野(以降技術科)の学習評価の観点は4つに分かれている。その中でも，学習指導要領解説技術?家庭科編「A材料と加工に関する技術材料と加工法」では，「工具や機器の構造及び材料を加工する仕組みに基づき，それらの使用方法を考えさせたりするなど，科学的な根拠に基づいた指導となるよう配慮する」と書かれている。このことから，技能の評価に関しても，科学的な根拠に基づいて行う必要がある。しかし，実際に技能の評価を行う際に科学的な根拠を持たせつつ評価を行うことは難しく，完成した製作品や行動観察から技術科教員の主観的な評価が行われているのが現状である。そこで，本研究では生徒の技能の定量的な評価方法を検討することを目的とする。