クラウド活用によるスマートBACSの技術

摘要

ビル自動管理制御システム(BACS: Building Automation and Control System)は、従来はビル内の設備ごとに異なるベンダーにより構築されていたが、80年代以降プロトコルの標準化によりインターオペラビリティ(相互運用性)が向上し、現在ではビル内のあらゆる設備システムの監視制御?管理系を統合した統合型システムが一般的になっている。近年では複数のビルを統合しクラウドサービスとしてBACSを提供するベンダーもあり、BACS分野における技術的関心はインターネット上に移ってきていると言えるだろう。さらに近年ではインフラ·家電·半導体など広い分野において、"IoT(Internet of Things)"のキーワードもとにあらゆるモノがインターネットに接続される世界観が広まりつつある。