3Dプリンタによって出力されたABS平板の36GHz帯複素誘電率測定

摘要

熱溶解積層法の3Dプリンタを用いて試料の作製を行い、 円筒空洞共振器により、Infill Densityを変えた12枚のABS 平板の複素誘電率測定を36GHz帯で行った。その結果、比 誘電率は2.30~2.45、誘電正接は(5.5~6.5) X10~(-3)であり、出力 条件で設定したInfill Densityと複素誘電率との関係性ば見 られなかった。ただ、厚さが0.3mmと0.5mmのABS平板 では、複素誘電率に違いが見られ、厚さとの相関は見られ た。今後は、他の厚さのABS平板の複素誘電率測定や他の 熱可塑性樹脂の複素誘電率測定を行う予定である。