3次元物体の概形と硬さを提示するハプティックデバイスの開発

摘要

将来の立体テレビやVR/AR環境において、視覚·聴覚と併せて触覚に情報を提示することで、ユーザの体験や操作性の向上を目指している。今回、物体の概形と硬さが把握できるハプティックデパイスの開発を目標とし、設計指針を得るための試作装置の開発と、実物体を用いた評価を実施した。評価結果の検討を踏まえ、人差し指に4点、手のひらに2点、そして親指に1点の力覚刺激を与えて物体の表面形状を提示するとともに、把持した際の硬さを表現可能なデバイスを開発した。今後は、開発したハプティックデバイスの評価を進め、提示性能の要件をさらに明らかにしていく。また、放送やゲームコンテンツで用いることを検討し、誰もが楽しめるマルチモーダルなサービスの実現に向けて、実用的なデバイスの開発を進めていきたい。