電解水利用による空調系気化式加湿器の微生物汚染対策に関する研究（第3報）殺菌性能に対する検証実験

摘要

空調システムにおける微生物汚染の問題は主として細菌と真菌によるものであり、医療、医薬、食品をはじめさまざまな分野で影響を及ぼす。夏期冷房時の空調機內は高湿度状態となるため、微生物の生育、増殖に適した環境となり、室内への微生物の侵人が懸念される。一方、冬期暖房時は建築物衛生法の改正や蒸気設備を局所化したエネルギーシステムを採用する事例が増えており、これを背景として空調システムに気化式加湿器を用いる例が増えている。