都市型コンパクト水素ステーションの研究開発（その１）漏洩水素ガスの拡散シミュレーション

摘要

水素を燃料とする燃料電池自動車（FCV）の普及開始に向けて，水素ステーションの整備が進められている．今後，都市部での普及を目標とした場合には，狭隘な敷地での水素ステーション建設が課題となるため，機器類を地下室に設置すること（地下式水素ステーション）も想定され，安全性等について検討する必要がある．特に，水素ガスは空気中の可燃濃度範囲が4～75％と広く，かつ着火しやすいために，地下室のような閉鎖空間内で漏洩した場合には着火，爆発の事態が想定される．