CO_2排出量削減に対するカーシェアリング導入によるマイカー利用率低減に関する研究:滋賀県大津市都心地区における2030年CO2排出量50％削減目標達成を目指して

摘要

近年、世界規模で地球温暖化が深刻な問題として取り上げられ続けている。その原因となるCO2は生活における様々な行動から排出され、中でも交通部門におけるCO2排出量の増加率は高く、本研究の対象地区(図1)である大津市を県庁所在地とする滋賀県においても、自動車中心の交通社会に加え、近年の人口流入に伴うマイカー利用率の増加により年々CO2排出量が増加傾向にあり交通部門におけるCO2排出量削減が深刻な課題となっている。これに対して滋賀県では、低炭素社会実現に向けて2030年におけるCO2排出量50％削減（1990年比）を目標に掲げ、県を挙げて積極的に方策が進められている。